日本の木材価格が上昇?


新型コロナウイルスの影響により、日本では木材価格が上昇しています。このきっかけがアメリカから始まっていました。リモートワークの普及などによって、郊外への移住や一戸建ての需要が急増。そして、アメリカにおける新築住宅の販売件数は、新型コロナの感染拡大前を上回っており、木材価格も高騰。さらにワクチン接種の広がりによる景気回復への期待感も、木材価格が高騰する一因とされています。また、中国国内では新型コロナウイルス対策が世界より先駆けて抑制しており、経済的活動に伴う木材需要が増加していることが木材高騰の要因とされています。

日本に目を向ければ、森林面積が国土面積の約3分の2を占めており、世界でも指折りの森林大国と言えます。しかし、実際に活用されている日本木材は、まだまだ充分に供給されていない現状です。具体的には、国内全体おける木材需要量に対して、国産材供給量は約3割に留まっており、日本木材の供給量を増やしておく取組みが、全国で少しづづ展開されています。

日本において、木材資源が多くあるのに活用されていない現状を踏まえると、世界的な経済市場にゆだねるだけでなく、国の政策を抜本的に変えていく必要があると考えます。